高畑勲監督が20日、「東京アニメアワードフェスティバル2014」のオープニングセレモニーに出席し、特別な輝きを持ったクリエイターに贈られるアニメドール賞を受賞しました。
「東京アニメアワードフェスティバル2014」は3月23日までTOHOシネマズ日本橋などで開催しています。



本映画祭の短編コンペティション部門最終審査員を務めるミッシェル・オスロ監督(『キリクの魔女』)からアニメドール賞を授与された高畑監督は、「今年最初にこんな素晴らしい賞を、しかも敬愛するオスロ監督からいただいて大変うれしく思っております」と満面の笑みを見せた。

今回で13回を数える東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)は、アニメーション作品の振興を目的とした国際アニメーション映画祭。開催期間中は、独創性と完成度およびメッセージ性の高い優れたアニメーション作品の上映会や、未来を担う若手クリエイターたちの登竜門となる長編・短編コンペティション審査などが行われる。なお、アニメドール賞は、アニメーションを変え、時代を変え、世界を変え、未来をも変える力を持った特別な輝きを持つクリエイターに贈られる。

アニメドール賞を手にした高畑監督は、「一つは長くやっていたこと。もう一つは、わたしは絵描きではないので、優れたスタッフたちがいてくれたから成し遂げられた。彼らに心から感謝したい」とあくまでもチームで受賞できたことを強調していた。

また、この日は高畑監督と共に、本映画祭のオープニングを飾る『鷹の爪7~女王陛下のジョブーブ~』の声優を務める木の実ナナ、本田翼、そして監督のFROGMANらも出席し、レッドカーペーットを歩きながら、雨の中、駆け付けたファンの声援に応えていた。