ユーリ・ノルシュテイン『話の話』ロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテイン監督と高畑勲さんのトークイベントが、京都の同志社大学の寒梅館ハーディーホールにて行われました。
同イベントは、ノルシュテイン監督の特集上映が、12月より全国各地で開催されることを記念して企画されたもの。



高畑さんは、ノルシュテイン監督とかねてから親交が深く、『話の話 映像詩の世界』という解説本を発表するほど敬意を抱いています。自身を「ノルシュテインさんのディープなファン」といいます。

ノルシュテイン作品について、高畑さんは「表現とは、中身を超えて我々に訴えかけてくる力。『あの霧はどうやったんだろう?』とかそういう細かい技法ではない」と熱く語ります。

それを受け、ノルシュテイン監督は「ロシアは霧が多い。歌の中にもたくさん霧が出てきます。例えば……」と言って、『霧の中のハリネズミ』で流れる楽曲の一節を朗らかに歌い上げ、また作品の創作過程の苦労を振り返り、『話の話』の制作中に関しては「声帯に何か起こったらしく、3週間くらい声が出なくて、ささやき声で話していたんです」と当時の裏話を明かしました

話の話 映像詩の世界
高畑勲監督が紹介するロシアのアニメーション作家、ユーリ・ノルシュテインの映像詩の世界

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