スタジオジブリ作品の背景美術を手がけた、山本二三さんの作品を集めた「山本二三展」が宮崎市のみやざきアートセンターで開催中です。「天空の城ラピュタ」や「時をかける少女」など新旧さまざまな作品の背景画やスケッチ200点以上を紹介されています。



山本さんは背景画が専門で、入念な取材と細部までこだわった描写で知られる。県内での展覧会は初めてで、今回のために山本さん自ら高千穂に出向いて描いた作品「如月の高千穂峡」や、シナリオから連想して描いた背景画の基となる「イメージボード」なども展示。作品は山本さんが初めて監督を務めたテレビアニメ「未来少年コナン」(1978年)から年代順に並べてあり、学芸員の松山真弓さんは「若い頃と今の作品を比べながらじっくり見てほしい」と話している。

3時間ほどかけて閲覧した市内の串間夕起さん(28)は「すごい。圧倒されるが柔らかさがある」と驚きの表情。5月18日まで。一般1000円、小中高生700円。

山本二三背景画集
『時をかける少女』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『じゃりン子チエ』『火垂るの墓』など、名作アニメの美術監督として活躍してきた著者の背景画の世界が蘇る。魂をこめて精緻に描かれた背景画の一作ずつに、どのような意図や技法が駆使されているのか、今明らかにされる。

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