魔女の宅急便宮崎駿監督の『魔女の宅急便』が、「金曜ロードSHOW!」で放送されます。2011年7月以来、4年半ぶり。通算、13回目の放送となります。
ということで、例によって例のごとく、テレビ放送に合わせまして、『魔女の宅急便』の豆知識を集めてみました。



ヤマト運輸がスポンサーとなったのは、タイトルに「宅急便」があるため。

魔女の宅急便

『魔女の宅急便』は、ジブリ発の企画ではない。主に実写作品を手掛ける、映画プロダクション風土舎が、角野栄子の児童文学『魔女の宅急便』を原作に長編アニメを企画。「宅急便」がヤマト運輸の登録商標であることから、スポンサーを要請。同社のトレードマークである黒猫が物語に登場することから、スポンサーとなることを了承した。
スタジオジブリに企画が持ち込まれた時点で、ヤマト運輸のタイアップは決まっていた。

宮崎駿監督はシナリオを書く際、ペンネームをつけようとした。

宮崎駿

宮崎駿監督が考えたペンネームは「大字武里(おおあざたけさと)」。音読みすると「大ジブリ」。しかし、実現はしなかった。

『魔女の宅急便』パンフレット

ポスター案に、キキがトイレに入っているものがあった。

魔女の宅急便

いままでの宮崎ヒロインはトイレも行かないといわれていたから、つぎの宣伝会議に備えて監督が描いたのがトイレに座ってもの想うキキだった。

『魔女の宅急便』幻のポスター案

当初は、若手監督で作られる予定だった。

片渕須直

当初、シナリオは一色伸幸が務め、監督は片渕須直に内定しており、80分程度の作品が想定されていた。しかし、シナリオが完成してみると宮崎駿監督のテイストとずれがあり、最終的に自分でシナリオを書くこととなった。執筆していくうちに、宮崎色の強いシナリオとなり、本人が監督することとなった。当初、監督予定だった片渕は、演出補として参加している。

ジブリの教科書5 魔女の宅急便

キキが飛び立つシーンで、鈴がなるのは原作者の要望。

魔女の宅急便

冒頭のキキが飛び立つシーンで、木につけられた鈴がなるのは、原作者である角野が「キキが飛び立つときに鐘を鳴らしてほしい」という要望を取り入れたとされている。

「STUDIO GHIBLI」と書いたバスが登場する。

魔女の宅急便

キキが、コリコの街に到着したとき、ぶつかりそうになったバスに「STUDIO GHIBLI」と書かれている。

オソノさんのモデルは、アイルランドの気さくなオバちゃん。

魔女の宅急便

宮崎監督がアイルランドに行った際、ある民宿に泊まることとなった。
その民宿のオバさんが気さくな人で、「お茶でも飲まない」と、奥の台所へ誘われ、インスタントコーヒーを宮崎監督に淹れてくれた。そのエピソードが印象に残ったらしく、それをそっくり映画に取り入れている。コーヒーのラベルも、同じものを描いているらしい。

『魔女の宅急便』アニメージュ特別編集ガイドブック

トンボは、モテる男をイメージして作られた。

魔女の宅急便

スタッフのなかで、「モテる」男の条件とはなにか議論が交わされ、一応の結論として次の三点が挙げられた。

1、頭がいい。
2、性格が明るい。
3、ちょっと不良っぽいところがある。

これとまったく反対の人物をイメージすると、頭が悪い、性格が暗い、真面目、ということになって、「これじゃ本当にモテないよな」とスタッフ一同が爆笑したらしい。

シナリオでは、キキは時計塔で一夜を明かしていた

魔女の宅急便

シナリオでは、コリコの町に来たキキが、最初の夜、どうして良いかわからず、時計塔で一晩夜を明かすというエピソードがあった。しかし、時間的に長くなるという理由で、惜しくもカットされてしまった。

『魔女の宅急便』シナリオからカットされたシーン

キキとウルスラは同じ声優

魔女の宅急便

キキとウルスラは、高山みなみがタブルキャストで担当している。

ウルスラの絵は、学生の描いた絵を実際に使用している

魔女の宅急便

ウルスラがキキを描いた絵は、八戸市立湊中学校養護学級の生徒たちが、坂本小九郎先生の指導のもと制作した、「空の上を飛ぶ船」という作品を使っている。
「空の上を飛ぶ船」を写真に撮影して、そこに宮崎監督がキキの顔を補筆し、美術の男鹿和雄が油絵のタッチを加えたもの。

『魔女の宅急便』は、老婦人からケーキをもらったところで終わる案もあった。

魔女の宅急便

当初は、クライマックスの飛行船のシーンは予定されていなかった。
宮崎監督がシナリオを書いていくなかで、アイデアが膨らんでいき、飛行船のパニックシーンが生まれた。それまでの流れと突出していることから、スタッフの意見には、老婦人からケーキを貰ったところで終わりにする案も多かったとされている。

『魔女の宅急便』ロマンアルバム

映画の終盤に、宮崎駿監督が登場している。

魔女の宅急便

映画のクライマックス近くのシーンで、飛行船を映し出すテレビに群がる群衆に、宮崎駿監督が描かれている。
本人の知らぬ間に、アニメーターがいたずらをしたのかも、とのこと。


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