江戸東京たてもの園 ジブリの立体建造物展現在、東京・小金井公園の江戸東京たてもの園で開催中の「ジブリの立体建造物展」が、3月15日に終了します。
先日、見納めに、4回目の観覧をしてきました。まだ行かれていない方は、この機会にぜひ。回し者ではないですが、回し者のようにプッシュしておきます。



「立体建造物展」とありますが、展示されているのは、ジブリの作品に登場する“建造物”に焦点をあてたイメージボードや、背景美術の原画がメインとなっています。もちろん、建造物のミニチュア模型もあります。

ジブリの立体建造物展

ジブリ作品の原画は、ジブリ美術館でも展示されていますが、ここまで豊富な作品群の原画は展示されていません。
なかでも、『かぐや姫の物語』の原画は、まだあまり見ることができないので、貴重な機会だと思います。
男鹿和雄さんの筆遣いや、宮崎駿監督の鉛筆画の線の美しさなど、原画だからわかるような素晴らしさがあります。『千と千尋の神隠し』の背景画は、これ以上ないほど情報量が多く、ある一定の到達点を極めたというのも頷けます。美術に関心のある方は、是非原画でご覧ください。

また、「たてもの園」の内部は、ジブリの世界にインスピレーションを与えた建物でいっぱいです。
『千と千尋の神隠し』では、明確にモデルとなっている建物もありますし、ジブリファンの方は、充分楽しめると思います。

不思議の町の入口

ジブリの立体建造物展
入口には、撮影用の『千と千尋』の町並みがあります。
映画にも登場したこの石像は、何を意味するんでしょうね。結界でしょうか。

不思議の町の食堂街は、看板建築

江戸東京たてもの園
この建物は、看板建築といって、昭和初期のころの日本に多く作られました。
『千と千尋』で、千尋が不思議の町に迷い込むシーンで、食堂街にこのような建物がたくさんありましたね。
日本の原風景として、宮崎監督のなかに残っていたものを描いたそうです。

釜爺のボイラー室は、武居三省堂

江戸東京たてもの園
ちなみに、「武居三省堂」は、釜爺のボイラー室のモデルとなっています。
建物ではなくて、内装の引出しで埋め尽くされた壁が参考にされています。
この「武居三省堂」は、宮崎監督がいちばん気に入っている建物でもあります。

『コクリコ坂から』を想起させる撮影所

江戸東京たてもの園
こちらは、「常盤台写真場」という建物の撮影所。
どこか、『コクリコ坂から』で父親たちが、学生時代に記念撮影したシーンを想起させますね。
モデルとなっているかどうかは、わかりません。

海原電鉄のような都電

江戸東京たてもの園
実際に東京の町を走っていた、「都電7500形」です。
渋谷駅を起終点として、新橋・神田・須田町まで走っていました。
『千と千尋』の、海原電鉄を思い起こさせますね。

ドラえもんや、のび太たちがいそうな空地

江戸東京たてもの園
この空地は、ジブリというよりも、ドラえもんでしょうか。
昔の空き地には、なぜか土管が置いてあったようです。
どうしてでしょうね。遊具の代わりだったんでしょうか。

油屋のモチーフとなった、子宝湯

江戸東京たてもの園
銭湯の「子宝湯」は、あの油屋のモデルとなっています。
玄関の上にある、立派な唐破風などがモチーフにされていることがわかります。
あとは、この町並みから見える、堂々とした「子宝湯」の雰囲気を参考にしたようです。

昭和初期の裏庭

江戸東京たてもの園
ここは、「武居三省堂」の裏庭です。
ここに来ると、ほんとうに昔の日本にタイムスリップした気分になります。
右手の階段は、うどん屋「蔵」のもの。すこし、油屋の裏にある階段とも似ていますね。

宮崎駿監督のサイン

江戸東京たてもの園 宮崎駿サイン
うどん屋「蔵」には、宮崎駿監督のサインも飾られています。
ここは、実際に食事ができる、うどん屋さんです。

以上、「江戸東京たてもの園」の紹介でした。
皆さんも、ふらりとジブリの世界に入り込んでみてはいかがでしょうか。

江戸東京たてもの園「ジブリの立体建造物展」
会期:2014年7月10日(木)~2015年3月15日(日)
時間:7月~9月 9時30分~17時30分/10月~3月 9時30分~16時30分

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「江戸東京たてもの園」再生の現場から

いまミュージアムのあり方を問い直す。学芸員である著者が、展示を組み立てる上での試行錯誤、影響を受けた諸外国の実践・研究・思想、博物館を取り巻く制度の分析や批判、他館からの学び、『博物館関係者の行動規範』策定の背景、追求する理想、冬の時代と言われる中での小さな喜びの数々を丹念に綴っている。

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