世界名作劇場4月1日からNHKで放送されている朝ドラ『なつぞら』。このドラマにはアニメーションネタがふんだんに盛り込まれていますが、その多くは「世界名作劇場」シリーズと、スタジオジブリ作品がほとんどです。
ドラマそのものも「世界名作劇場」の雰囲気が強いですし、意図して寄せているところもあるのでしょう。



そこで、再び注目を集めている「世界名作劇場」シリーズを一覧にまとめてみました。

このシリーズは、どの作品からカウントするか諸説ありまして、日本アニメーションの公式では、1975年の『フランダースの犬』からなんですけど、ここでは『アルプスの少女ハイジ』からご紹介します。『なつぞら』にも大きな影響を与えていますし。

アルプスの少女ハイジ

高畑勲さんが演出を務め、宮崎駿さんが場面設定・画面構成、小田部羊一さんがキャラクターデザイン・作画監督を務めています。

放送期間:1974年1月6日~12月29日(全52話)

あらすじ
1歳で両親を亡くし、5歳になるまで母方の叔母のデーテに育てられたハイジは、デーテの仕事の都合で、アルムの山小屋にひとりで住んでいる、父方の実の祖父であるアルムおんじに預けられることになる。ヤギ飼いの少年ペーター、ペーターのおばあさんなどの人々。厳しくも優しく、懐の深さを感じさせるアルプスの大自然。何より、共に暮らすおじいさんを通じ、ハイジは様々なことを知り、学び、健やかに育っていく。

フランダースの犬

森やすじさんがキャラクターデザインを務め、柔らかく穏やかな絵でネロやパトラッシュを表現し、多くの人にとって忘れがたい作品となっています。

放送期間:1975年1月5日~12月28日(全52話)

あらすじ
アントワープ郊外の村でおじいさんの牛乳運びを手伝って暮らすネロは、ある日、金物屋からむごい仕打ちの末に捨てられた犬のパトラッシュを保護する。
幼なじみの優しいアロアやパトラッシュに囲まれて、貧しくとも幸せに暮らすネロ。そんなネロの願いはアントワープの大聖堂にあるルーベンスの2枚の絵を見ること。

母をたずねて三千里

高畑勲さんの演出で、深沢一夫さんが脚本、宮崎駿さんは場面設定、小田部羊一さんはキャラクターデザイン・作画監督、奥山玲子さんは作画監督補佐を務めるという豪華布陣です。

放送期間:1976年1月4日~12月26日(全52話)

あらすじ
イタリアのジェノバで暮らすマルコは、出稼ぎに行き音信不通となった母親のことが心配になって、父や兄に代わって一人で母親を探すためアルゼンチンへ旅立つ。
旅芸人のペッピーノ一座を始め、様々な出会いと別れを繰り返しながら、いつか母に会える日を信じ、マルコは長い苦難の旅を続ける。

あらいぐまラスカル

実写映画出身の宮崎晃さんによる脚本が、ラスカルとの別れを通じてスターリングの少年時代を見事に描ききった作品。

放送期間:1977年1月2日~12月25日(全52話)

あらすじ
ある日ウェントワースの森で赤ん坊のあらいぐまを見つけたスターリングは、ラスカルと名前をつけ育てることを決意する。
しかし、ラスカルの成長とともに、野生動物を飼うことの難しさに直面していく。
やがてスターリングはラスカルとの別れのときが来たと知る。

ペリーヌ物語

レイアウト・場面康生に森康二さん、美術監督には井岡雅宏さん、百瀬義行さんは作画監督、高畑勲さんや富野由悠季さんも絵コンテで参加しています。シリーズ最長となる全53話構成です。

放送期間:1978年1月1日~12月31日(全53話)

あらすじ
写真屋を営みながら馬車で旅をしてきたペリーヌ親子だったが、ボスニアで父親が亡くなり、母親もパリで帰らぬ人となってしまった。
一人残されたペリーヌは両親の想いを胸に旅を続ける。目指す先は、まだ見ぬ祖父のいるフランス北部マロクール。
しかし、ようやくたどり着いたマロクールで目にしたのは、大工場主の祖父の冷たい顔だった。

赤毛のアン

高畑勲さんが演出・脚本を務め、キャラクターデザイン・作画監督に近藤喜文さん、富野由悠季さんも絵コンテで参加という豪華な面々です。
宮崎駿さんは場面設定として1話~15話まで参加しています。この作品を最後に、宮崎さんは高畑作品には参加していません。
若かりし山本二三さんは美術助手を務め、保田道世さんは色指定で参加しています。

放送期間:1979年1月7日~12月30日(全50話)

あらすじ
畑仕事の手伝いに孤児院から男の子を引き取ることにしたマシュウとマリラの兄妹。しかし、マシュウが駅まで迎えに行くと、そこに待っていたのは赤い髪の女の子だった。
女性が苦手なマシュウは戸惑うが、いつしかアンのお喋りに引き込まれていく。カナダのプリエンスエドワード島を舞台に少女のアンの成長を描く。

トム・ソーヤーの冒険

『ペリーヌ物語』では緊張したという関修一さんが再びキャラクターデザインを務め、本来の自分の絵柄で挑んだ作品。

放送期間:1980年1月6日~12月28日(全49話)

あらすじ
舞台はアメリカ・ミズーリ州セントピーターズバーグ。
ミシシッピ川を蒸気船が行き交うこの町で、幼い頃に両親をなくしたトムは、ポリーおばさんや弟のシッドと暮らしている。
親友の宿無しハックや町にやってきた判事の娘ベッキーとのわくわくするような日々。トムの日常には冒険が溢れている。

家族ロビンソン漂流記
ふしぎな島のフローネ

『赤毛のアン』でも美術監督を務めた井岡雅宏さんによる自然描写の美しい作品。

放送期間:1981年1月4日~12月27日(全50話)

あらすじ
スイスで暮らしていたフローネたちロビンソン一家は、友人の誘いでオーストラリアへ移住することを決意した。
ところが、一家を乗せたオーストラリアに向かった船が嵐で遭難してしまう。
九死に一生を得たものの、流れ着いたのは誰も人の住まない絶海の孤島だった。

南の虹のルーシー

開拓時代の苦難の物語を宮崎晃さんの軽妙な脚本と、斎藤博監督によるウィットな演出で明るく描いています。

放送期間:1982年1月10日~12月26日(全50話)

あらすじ
理想の農業を夢見てイギリスから南オーストラリアのアデレードへやってきたポップル一家。だが、入植が始まったばかりのアデレードでは予期せぬことばかりが起こる。
農場も手に入らず、一家の夢は遠のくばかりだったが、二女のケイトと三女のルーシー・メイはどんなときも元気だった。

アルプス物語
わたしのアンネット

作曲家として有名な広瀬量平さんが音楽を担当。森やすじさんがエンディングを作画しています。井岡雅宏さんは第1話のみ美術監督を務めました。

放送期間:1983年1月9日~12月25日(全48話)

あらすじ
幼なじみのアンエットとルシエンはときどき喧嘩もするけれど大の仲良し。ところが、ある不幸な事故をきっかけに仲違いしてしまう。
お互い仲直りしたい気持ちはあるものの、どこか素直になれないアンネットとルシエン。アルプスのロシニエール村を舞台に二人の友情が蘇るまでの物語。

牧場の少女カトリ

斎藤博さんの演出により、1915年の春~1918年7月までのフィンランドを舞台に描かれています。

放送期間:1984年1月8日~12月23日(全49話)

あらすじ
舞台は森と湖の国フィンランド。ドイツへ出稼ぎに行った母の帰りを待つカトリは、一緒に暮らす祖父のケガをきっかけに家畜番として住み込みで働きに出る。
勤勉で素直なカトリは誰からも好かれ、やがて自らの努力で夢を叶えていく。

小公女セーラ

森やすじさんがレイアウト監修として参加。キャラクターデザインは、初期の高畑勲・宮崎駿作品に携わった才田俊次さんが担当しています。少女の嫉妬をテーマに描いた学園ドラマです。

放送期間:1985年1月6日~12月29日(全46話)

あらすじ
19世紀のロンドン。10歳のイギリス人少女、セーラ・クルーは、インドで富豪である父、ラルフ・クルーの一人娘としてなに不自由のない生活を送っていたが、寄宿学校に入学するため父の故郷であるロンドンにやってくる。
入学したミンチン女子学院では特別寄宿生として優遇されるが、それを自慢する事もなく、母を亡くして寂しがるロッティの母親代わりになったり、田舎から雇われて来たメイド・ベッキーの不始末を庇うなど、持ち前の優しさで人気者になる。ところが、それまで生徒達のリーダー的立場であったラビニアと、貧しい育ちから成り上がったミンチン院長のコンプレックスを刺激する形になってしまい、2人から嫉妬や悪意、憎悪に満ちた根深い感情を抱かれるようになる。

愛少女ポリアンナ物語

佐藤好春さんが、初めてキャラクターデザインを務め、全話作画監督も担当した作品です。
絵コンテには、片渕須直さんも参加しています。

放送期間:1986年1月5日~12月28日(全51話)

あらすじ
父を無くしたポリアンナは、遠く離れたアメリカ東部の町、ベルディングスビルに住む叔母のパレーに引き取られることに。
義務でポリアンナを引き取ったパレーだったが、どんなことにも「よかった」を見つけ、前向きにとらえるポリアンナと接するうちに、忘れていた温かい感情を取り戻す。

愛の若草物語

近藤喜文さんによる四姉妹のキャラクターデザインが魅力的な作品。
メグ、ジョオ、ベス、エイミー。個性的な四姉妹の物語。

放送期間:1987年1月11日~12月27日(全48話)

あらすじ
舞台は南北戦争最中のアメリカ。
父が従軍し不在のマーチ家では母のメアリーと、4人の姉妹が支え合って暮らしていた。
あしゃれなメグ、小説家志望の文才溢れるジョオ、ピアノをこよなく愛す優しいベス、おしゃまなエイミー。そんな彼女たちを見守るとなりの少年ローリー。四姉妹と隣人たちの織り成す物語。

小公子セディ

櫻井美知代さんがキャラクターデザインを務めた、豪華絢爛な美形キャラの世界。

放送期間:1988年1月10日~12月25日(全43話)

あらすじ
ニューヨークのブルックリンに住むセディことセドリックは優しい両親や下町の友達に囲まれ、楽しい生活を送っていた。しかし、セディの父親ジェイムズが亡くなってしまう。ジェイムズの死を知ったセディの祖父ドリンコート伯爵はセディを跡継ぎにするため、イギリスに連れて来る。ドリンコート伯爵の方針で母親とも離れ離れに暮らさなければならなかったセディだが、その持ち前の明るさと思いやりで、伯爵の心を溶かしていく。

ピーターパンの冒険

有名なピーターパンの物語。動画枚数2000枚以上かけたオープニングは必見です。
作画には、村田耕一さんや沖浦啓之さん、賀川愛さんなど、有名アニメーターも参加しています。
『風の谷のナウシカ』や『AKIRA』でも活躍した、なかむらたかしさんがキャラクターデザイン・場面設定を務めています。

放送期間:1989年1月15日~12月24日(全41話)

あらすじ
ロンドンで暮らすウェンディたちの部屋に、ある晩ピーターパンという不思議な少年が現われた。
ピーターパンはウェンディたちをネバーランドへ誘う。夢と冒険の国ネバーランドで、ピーターパンとウェンディたちの冒険が始まる。

私のあしながおじさん

アニメソングで有名な堀江美都子さんが「世界名作劇場」で初めて主題歌を担当し、主人公ジョディの声優も務めた作品。
関修一が描く1920年代のファッションにも注目です。

放送期間:1990年1月14日~12月23日(全40話)

あらすじ
ジョングリア孤児院で暮らすジョディ・アボット。
ある日ジョディの書いた反省文が運営委員の一人の目に止まり、彼女はハイスクールに進学することになった。
ジョン・スミスと名乗るこの匿名の篤志家に、ジョディはあしながおじさんと名付ける。
原作を大幅に脚色し、ジョディ、サリー、ジュリアの三人娘の成長物語に仕上がっている。

トラップ一家物語

映画『サウンド・オブ・ミュージック』のモデルと知られる、実在した一家の物語。
ロケハンを活かしたザルツブルグの町並みも忠実に再現されています。

放送期間:1991年1月13日~12月22日(全40話)

あらすじ
ノンベルク修道院の見習い修道女マリアは、あるお屋敷に家庭教師として派遣されることにあった。
そこで待っていたのは元潜水艦の艦長のトラップ男爵と7人の子どもたち。
子どもたちは、明るく飾らない性格のマリアにしだいに心開いていく。
やがてマリアは一家にとってかけがえのない存在となるが……。

大草原の小さな天使 ブッシュベイビー

少女ジャッキーとブッシュベイビーのマーフィの絆を描く、シリーズ初となるアフリカが舞台となる物語。
谷村新司さん作詞作曲のオープニング曲『APOLLO』は、シリーズ初の男性ボーカル曲となりました。

放送期間:1992年1月12日~12月20日(全40話)

あらすじ
舞台は独立したばかりのアフリカ・ケニア。
野生動物保護官の娘ジャッキーは、保護されたブッシュベイビーの赤ちゃんにマーフィと名付け育てることにする。
だが、やがてジャッキーの父にも帰国命令が出され、一家はケニアを離れイギリスに帰国することになった。
ジャッキーはマーフィをイギリスに連れて行くことを決意するが……。

若草物語 ナンとジョー先生

後期の「世界名作劇場」を支えた楠葉宏三さん、佐藤好春さん、島田満さんが挑んだ『若草物語』の続編。

放送期間:1993年1月17日~12月19日(全40話)

あらすじ
若草物語のジョーが大人になり学校を開いた。
そこへやってきたのが、おてんばナン。
ナンはいたずらを仕掛けたトミーたち男の子をこてんぱんにやっつける。
ナンに、かつての自分を見出したジョーは、深い愛情を覚えるのだった。
ジョーが開いた学校プラムフィールドを舞台に、子どもの成長を描く。

七つの海のティコ

ヒカリクジラの謎を追う、ティコとナナミと仲間たちの海洋冒険ファンタジー。
シリーズ初のオリジナル作品で、日本も舞台として登場します。

放送期間:1994年1月16日~12月18日(全39話)

あらすじ
ナナミは、海洋生物学者の父スコット、その相棒のアルと、ペペロンチーノ号で世界の海を旅している。
そんなナナミの一番の仲良しはシャチのティコだ。
冒険を求めるお嬢様シュリルや、執事のジェームス、コンピュータにめっぽう強いトーマスを仲間に加え、ペペロンチーノ号の冒険は続く。

ロミオの青い空

永遠の友情を誓い合ったロミオとアルフレドと仲間たちの熱き団結の物語。

放送期間:1995年1月15日~12月17日(全33話)

あらすじ
スイスの寒村ソノーニョに住む少年ロミオは、貧しくても温かい家族に囲まれ幸せに暮らしていた。
だがある日、村に人買いの男ルイニが現れる。ルイニはロミオに目をつけて一計を案じた。
ルイニによって危機に陥った家族を救うため、ロミオは自らの煙突掃除夫として身を売ることを決意する。

名犬ラッシー

片渕須直監督が「世界名作劇場」らしい日常の機微を丁寧に描いた作品。
キャラクターデザインは森川聡子さん、作画監督は佐藤好春さんが務めています。

放送期間:1996年1月14日~8月18日(全26話)

あらすじ
イングランドのヨークシャー地方にある炭鉱の村グリノーブルッジ。
村に住む少年ジョンはある日、村外れでコリーの子犬に出会う。
ラッシーという名のこの子犬を飼うことになったジョンは、次第にラッシーと絆を深めていく。
だが、やがて村の炭鉱閉山の危機が訪れ……。

家なき子レミ

地上波最後の放送となった作品。
旅芸人ヴィタリス一座として生きる少女レミの物語。

放送期間:1996年9月1日~1997年3月23日(全26話)

あらすじ
フランス中部、シャバノン村で母や妹と貧しくとも幸せに暮らしていた少女レミ。
だが突然家に戻った父ジェロームからレミは実の子ではないと告げられる。
ジェロームから人買いに売られそうになったレミは、旅芸人のヴィタリスに救われ一座に加わる。

レ・ミゼラブル 少女コゼット

BSで10年ぶりに復活した「世界名作劇場」の新シリーズ第一弾です。
フランスの文豪ユゴーの作品を原作にしています。

放送期間:2007年1月7日~12月30日(全52話)

あらすじ
ファンティーヌとコゼットは母一人子一人。
だが、幼いコゼットを連れていては誰も雇ってくれない。
ファンティーヌはモンフェルメイユ村で宿屋を営むテナルディエにコゼットを預け、一人遠い町に働きに行くことを決断する。
遺されたコゼットは朝から晩までこき使われるが、必ず迎えに来るという母の言葉を信じ、じっと耐えるのだった。

ポルフィの長い旅

大好きな妹ミーナを探してギリシャからフランスへ。
ポルフィは長い旅に出る。

放送期間:2008年1月6日~12月28日(全52話)

あらすじ
ギリシャのシミトラ村でポルフィとミーナの兄妹は両親と貧しいながらも仲良く幸せに暮らしていた。
ポルフィの夢は、父といつか立派なガソリンスタンドを作ること。
そんなある日、村を大地震が襲い、ポルフィは家も両親も失ってしまう。
失意の中、最愛のミーナとも離ればなれになってしまったポルフィは、ミーナを探して旅に出る。

こんにちは アン
~Before Green Gables

『赤毛のアン』の前日譚。アンがまだ幼かったころの物語。アンがグリーンゲイブルズへやって来るまでを描きます。

放送期間:2009年4月5日~12月27日(全39話)

あらすじ
カナダのボーリングブロークの町で生まれたアンは、生後すぐに両親が亡くなりトーマス家に引き取られた。
トーマス家は貧しく、幼いアンも家の手伝いで働き詰め。
一家の主バートは飲んだくれで、妻のジョアンナとは喧嘩ばかり、男の子たちも意地悪だ。
辛く厳しい日々だが、アンは持ち前の想像力で明るく生きていく。

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