かぐや姫の物語 御門「アゴが」「アゴ長い」「アゴ……」そんなツイートが、このところ相次いでいます。
発端は、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』のテレビ放映。地上波オンエアされるとあって、早くから話題に上っていましたが、ふたを開けてみれば多くの視聴者が気になったのは「アゴ」。



というのも登場人物の1人である「御門」が、アゴのとがった独特の顔立ちで描かれていることから。Yahoo!リアルタイム検索によれば、放送翌日、2015年3月14日の「帝 アゴ」を含むツイート数は実に1万以上に達し、今もなお、これをネタにしたイラストやコラージュ画像が続々投稿されています。

それも意外な場所に侵食を遂げており、京都の観光名所として国際的に名高い伏見稲荷大社。

伏見稲荷大社の名物である、キツネを象った三角形の絵馬。そこに複数の人が、御門の顔を描き込まれています。
ツイートをたどると、オンエアから一夜明けた14日には早くも帝が出現していたらしい。

アゴが…京都・伏見稲荷の絵馬に「かぐや姫の物語」の帝が大量出現

 

カプチーノにまで御門は進出し、カップから飛び出す始末。

 

マヨネーズで御門を再現。面長すぎる。

 

ご当地もののお菓子にも軽率に描かれてしまい、ばかうけにも進出。

 

ネイルになった御門は、もうフレディの爪さながら。

 

どこかの喫茶店では、紅茶とケーキを注文すると、御門が届くようで。

 

バナナ彫刻の職人さんまで参加。

 

さらには、アゴの角度まで計られてしまう御門。そんなに御門のアゴが重要か!

なぜ御門のアゴは長くなったのか

ジ・アート・オブ かぐや姫の物語』のなかで、高畑勲監督がキャラクターデザインを見て「美男だけど一ヶ所バランスを崩してみてはどうか。たとえばアゴとか」と意見したことが紹介されています。けれど、そのバランスを崩した理由までは語られていません。

しかし、高畑さんが書いた『一枚の絵から 日本編』という本では、藤原豪信の描いた「花園天皇像」について、次のように語っています。

西洋の肖像画が、陰影や立体感で表現されているのに対して、日本の肖像画は違う。鼻や目に口などを、平らな顔面上で組み合わせることで、線だけで表現することができる。問題は、その出来上がりが、カリカチュアと紙一重となる。

『かぐや姫の物語』は、まさに日本画の表現手法で描かれた作品であり、御門はカリカチュアの対象。高畑さんからすれば、外せない表現であり、今回の御門のアゴで遊び倒すブームは、想定内だったのかもしれません。

高畑勲、『かぐや姫の物語』をつくる。~ジブリ第7スタジオ、933日の伝説~
アニメーション映画監督・高畑勲。その14年ぶりの新作『かぐや姫の物語』の制作現場に約2年半にわたって取材。
その制作過程と高畑演出の現場を明らかにする。

≫楽天で詳細を見る
≫Amazonで詳細を見る


ジブリ情報配信中


Instagram

関連記事