若おかみは小学生!「講談社青い鳥文庫」で累計発行部数300万部を誇る人気シリーズ『若おかみは小学生!』が、アニメーション映画化されることが発表された。9月に全国公開されることがわかりました。今作は、原作・令丈ヒロ子、絵・亜沙美による同名児童文学シリーズを原作に、小学6年生にして温泉旅館の若おかみになった女の子・おっこ(関織子)の物語を描きます。



両親を交通事故で亡くしたおっこは、祖母の温泉旅館「春の屋」で若おかみとして暮らすことになり、次々とやってくる変わったお客さまをもてなすため、ユーレイのウリ坊(立売誠)や、ライバルの秋野真月に助けられながら奮闘する物語。

脚本を手掛けるのは『聲の形』の吉田玲子、アニメーション制作をDLEとマッドハウスが担当。スタジオジブリ作品の『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』『風立ちぬ』などで作画監督を務めた高坂希太郎さんが監督を務めます。『茄子 アンダルシアの夏』以来約15年ぶりの監督作品となります。

高坂希太郎監督コメント

物語は11~2歳の女の子が超えなければいけないハードルが有り、今時の娘には理不尽に映るかも知れない作法や接客の為の知識、叡智を身に付けて行く主人公の成長を周辺の人々も含め、悲喜こもごもと紡いで行く。

この映画の要諦は「自分探し」という、自我が肥大化した挙句の迷妄期の話では無く、その先にある「滅私」或いは仏教の「人の形成は五蘊の関係性に依る」、マルクスの言う「上部構造は(人の意識)は下部構造(その時の社会)が創る」を如何に描くかにある。

主人公おっこの元気の源、生き生きとした輝きは、春の屋旅館に訪れるお客さんに対して不器用ではあるが、我を忘れ注がれる彼女の想いであり、それこそがエネルギーなのである!
ある役者が言っていた。役を演じている時に生きている実感があり、家に帰りひとりになると自分が何者か解らなくなると。詰り自分では無い何かになる。他人の為に働く時にこそ力が出るのだと!