時をかける少女細田守監督の『時をかける少女』が東京国立博物館で、10月10日と11日の2夜にわたり野外上映されます。
初日には、同作のプロデュースを担当した渡邊隆史、齋藤優一郎らが出演するトークショーも開かれます。同イベントを記念して、今回渡邊のインタビューが行われました。徳間時代の上司であった、鈴木敏夫プロデューサーに憧れて、『時かけ』を手掛けていたことを明かしました。



徳間時代の上司がスタジオジブリの鈴木敏夫さんで、『風の谷のナウシカ』で宮崎駿さんとタッグを組むようになったのを直に見て「いつかは俺も!」と憧れていました。

―渡邊さんが初めてアニメーションのプロデュースを手掛けられたのも『時かけ』だと伺いました。さまざまな意味で思い出深い作品だと思うのですが、同作に関わるきっかけはなんだったんでしょうか?

渡邊:
私はプロデューサーになる以前から、ずっとアニメ周辺の仕事をしていたんです。学生の頃は徳間書店のアニメ雑誌『アニメージュ』のライターをしていて、卒業した後は徳間ジャパンというレコード会社で『となりのトトロ』や『風の谷のナウシカ』の関連CDのディレクターをやって。その後、再び『アニメージュ』に戻って編集長として働いて、現在の角川書店に移ったのは40代の頃で、今度は『ニュータイプ』というアニメ雑誌の編集長をやっていました。

―ずっとアニメ漬けの生活。

渡邊:
そうですね(笑)。でも、若い頃からライターや編集者としてアニメーション制作の現場を外から見ていて、やっぱり現場に直接関わりたいという気持ちがずっとあったんです。徳間時代の上司がスタジオジブリの鈴木敏夫さん(『アニメージュ』の編集長からスタジオジブリへ移籍、プロデューサーとなった)で、『風の谷のナウシカ』で宮崎駿さんとタッグを組むようになったのを直に見て「いつかは俺も!」と憧れていました。そんなときに若い頃から交流のあったマッドハウス(りんたろう、川尻善昭や今敏監督作品で知られる制作会社)社長の丸山正雄さん(当時)から、「細田監督で『時かけ』を劇場アニメ化する企画があるんだけど、乗らない?」っていう話をいただいて。以前から「いつかは映像をやりたいです」と私が言っていたのを丸山さんが覚えていてくださったようなんですが、細田監督で『時かけ』をやると聞いたら、それはもうやるしかないぞ、と。

『時をかける少女』野外上映
日程:2014年10月10日(金)~10月11日(土)
時間:19:00~(1時間40分ほど)
会場:東京国立博物館 本館前 ※雨天時は平成館大講堂(先着380名)
料金:無料(ただし、当日の入館料が必要です)
参加方法:事前申込不要。当日会場にお集まりください。

『時をかける少女』Blu-ray
【特典】
・フィルム・ブックマーク(実際に使用した貴重な本編フィルムの切り出し)
・オーディオコメンタリー「時かけ同窓会」(出演:細田守×仲里依紗×石田卓也×板倉光隆)
・映像特典集(完成披露試写会舞台挨拶、劇場予告編、プロモーション映像、TVCF集)

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