鈴木敏夫 押井守5月20日に公開される、押井守監督の最新作『ガルム・ウォーズ』。同作の日本語版プロデューサーを務める鈴木敏夫さんと押井守さんの約30年前の姿を捉えた写真が公開されました。
写真は、同作にもつながりのあるアイルランド旅行に訪れた際のオフショット。



1986年に、宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、押井守監督は、ケルト文化の遺跡が多く残るイギリスのアイルランド地方を旅行しました。

ケルトとは、キリスト教文化が広まる以前に中部ヨーロッパから現在のイギリス諸島にかけて文明を築いた民族。ケルトの遺跡をはじめ、そのときのアイルランドで目にした荒涼とした光景に、押井監督は自身の原風景を感じたといいます。
後に押井監督は「とにかく、その風景に目を奪われた。この世の果てみたいに寂寞としていて。いつかここで映画を撮ってみたいと思ったんだ」と語り、1990年代後半に立ち上げられた『G.R.M.』プロジェクトは、当初からケルト文化の影響を色濃く受けて構想されました。

惜しくも頓挫してしまった『G.R.M.』プロジェクトですが、この度『ガルム・ウォーズ』として押井監督の想いが結実。具現化された映像中にも、ケルト由来の渦巻文様や、登場するキャラクターの呼称など、さらにケルト語を祖とするゲール語によって歌われた主題歌など、押井監督のケルトへのこだわりが多数ちりばめられた作品となりました。

『ガルム・ウォーズ』
2016年5月20日 全国ロードショー
原作・脚本・監督:押井 守
日本語版プロデューサー:鈴木敏夫
宣伝コピー:虚淵玄(ニトロプラス)
音楽:川井憲次
協力:スタジオジブリ
制作:Production I.G
製作:バンダイナムコエンターテインメント Production I.G

出演/声の出演
ウィド:ランス・ヘンリクセン/壤晴彦
スケリグ:ケヴィン・デュランド/星野貴紀
カラ:メラニー・サンピエール/朴璐美