鈴木敏夫鈴木敏夫プロデューサーが16日、都内で行われた「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’14/第20回記念 AMDアワード」で20周年特別賞を受賞した。
優秀なデジタル・コンテンツの制作者を表彰する賞で、数多くのアニメ作品を世に送り出したことが評価された。



鈴木氏は「ずっと長くやっているからか、最近は特別賞をもらうことが多くなってきた。そろそろ引っ込めと言われているのかなと思う」と冗談交じりにあいさつした。

ジブリの宮崎駿監督も引退を表明した。だが、「宮崎駿が引退後も毎日会社に時間通りに来ておりまして、僕にも来ることを要求するんです」と明かし、いまだ「引っ込む」ことは許されないという。

鈴木氏は、宮崎監督とは「若い時、『(風の谷の)ナウシカ』の時はよく言い争いをしていました」と振り返り、「大変勤勉で、『仕事はやらない、引退する』って言っても毎朝10時に会社に来る人です。気難しいが、要領を覚えれば難しくない」と笑顔で話した。

「アメリカの友人から人生はプランA(現役)とプランB(リタイア後)というものがあると教えられた。プランAが終わればプランBに移るというものだが、このままだと私はAのままで終わってしまいそう」。今の夢を聞かれると「隠居ですね」と笑わせた。

風に吹かれて
宮崎駿、高畑勲という二人の天才を支え続けてきた、 スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫のすべて。
インタビュアー、渋谷陽一が名プロデューサーの足跡を辿り、その思想に迫る。

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