シンガポール華字紙が、宮崎駿監督の『風立ちぬ』をめぐり、「日本という国がまた、個人を抑圧する時代に戻った」と報じています。
記事は「風立ちぬ」がこれまでの宮崎作品と違い、日本の戦争の歴史を思い返す敏感な内容のものだったと指摘。「ほかの作品にはない重さ、抑圧感が漂っていた」と表現した。



その上で、「日本の民衆の心は今、右派勢力に利用されている。全ての日本人が安倍晋三首相の靖国神社参拝を支持しているものではない」として、日本が「風立ちぬ」の頃のように個人を抑圧する時代に戻ってしまったようだと分析した。

宮崎監督は安倍首相が成立させた特定秘密保護法案に反対する集会に参加していたという。聯合早報は「宮崎氏は時代が逆戻りすることを感じていたのだろう」とつづった。