ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-スタジオポノックの、新レーベル「ポノック短編劇場」が開設され、8月24日に短編アニメーション映画『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』が公開されることが発表されました。
27日に、都内で会見が行なわれ明かされました。



公開されるのは3本の短編アニメーション。監督を務めるのは、米林宏昌監督に、高畑勲監督の右腕として活躍した百瀬義行監督、ジブリでアニメーターとして活躍した山下明彦監督となります。

米林宏昌監督『カニーニとカニーノ』

米林監督はカニの兄弟による冒険ファンタジー『カニーニとカニーノ』で自身初となるオリジナルストーリーに挑みます。

百瀬義行監督『サムライエッグ』

百瀬監督は、実話を基に卵アレルギーを持つ少年と母親との絆をアニメーション化した『サムライエッグ』、

山下明彦監督『透明人間』

山下監督は見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる『透明人間』を作ります。
上映時間は、各作品ともに約15分となるもよう。

声優と音楽

声優には、オダギリジョー、尾野真千子、田中泯が出演することが明かされているものの、配役は現時点で発表されていません。
音楽は、中田ヤスタカ氏、村松崇継氏が担当します。

今後の展開

会見に出席した西村義明プロデューサーは、短編に挑む背景について、宮崎駿・高畑勲両監督がアニメ業界に与えてきた功績を称えつつ「このまま胡座をかいていていいのか。挑戦として1つのレーベルを立ち上げようと思った。次なる一歩となるレーベルだ」と述べました。

西村プロデューサーは、同スタジオの今後の展開として「長編アニメと短編アニメの住みわけ」についても触れ、「長編アニメは2年に1本がベスト。その間に短編を作っていけたら理想的だと思っている」と語り、「今回ジブリ出身の方々とやったのは、近くにいて彼らの情熱を知っていたから。次に3本作るときは、もしかしたら実写の監督かもしれない。海外の監督かもしれないし、畑違いの方かもしれない。いろんな方々とコラボレーションしていきたい」と今後の展開について話しました。

公開は、100スクリーンを超える中規模以上の公開を予定されており、短編作品ということもあり、チケット料金は通常よりも安くなることが決まっているそうです。