アニメ映画「かぐや姫の物語」がヒット中の映画監督、高畑勲さん(78)が23日、岡山県生涯学習センター(岡山市北区)で講演し、「学校教育で教えないことを大人たちが若い世代に上手に教えていきたい。それが生涯学習だろう」と語った。



高畑氏は小学生の頃から岡山市で暮らし、県立岡山朝日高を卒業。その縁で同センターが主催する「生涯学習大学」受講生の集いが招いた。講演は「映画を作りながら考えたこと」と題して、アニメ映画づくりにまつわる苦労のほか、生涯学習についての私見を語った。

さらに「やる気さえあれば、日本は今からでもよくなる。もっと自然と触れ合うことを子供たちに上手に教えなければ」と訴えた。

また、上映中の映画については「優秀なスタッフが集まりアニメの歴史に残る仕事ができた」と語った。

14年ぶりに制作した映画「かぐや姫の物語」は昨年11月の公開以来、人気を呼び、講演会は主催者が当初予定していた500人を超え、定員を800人に増員。詰めかけた聴衆は熱心に耳を傾けていた。

映画を作りながら考えたこと 「ホルス」から「ゴーシュ」まで
著者:高畑勲
『かぐや姫の物語』が話題の高畑勲監督。長年、宮崎駿とコンビを組んできた彼が赤毛のアンやハイジについても綴った貴重な論考集。

≫楽天で詳細を見る
≫Amazonで詳細を見る