宮沢賢治(1896~1933年)が1924年(大正13年)5月に苫小牧を訪れ、今年で90周年となることを記念したイベント「宮沢賢治ワールドin苫小牧2014」が今月から6月下旬にかけ苫小牧市内各地で開かれる。ジブリから高畑勲監督の講演など多数の催しが予定されています。



市美術博物館の企画展は、賢治文学を題材とした版画を手掛ける函館市在住の版画家、佐藤国男氏(62)の作品を中心に展示。「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」などの代表作に加え、企画展に合わせて制作した「牛」をモチーフとした計44点が並ぶ。同館の武田正哉学芸員は「子供から大人まで楽しめる、自由でのびやかな作品ばかり」と話す。

全国の研究者や賢治ファンが所属する宮沢賢治学会イーハトーブセンター(岩手県花巻市)による24日のセミナーでは、高畑勲さんが講演するほか、宮城教育大の中地文教授が「牛」の誕生の背景などについて話す。

セロ弾きのゴーシュ
動物たちとの交流を通じてセロの腕をあげていくゴーシュ。そこに監督・高畑勲は、対人関係に極度に臆病なあまり無愛想で無表情に見える青年像を見出した。宮沢賢治の原作を読み込みながら独自のゴーシュ像を作り上げ、全編にわたって音楽とアニメーションの調和が目指された本作品。

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