『風立ちぬ』のなかで二郎が、上司の黒川宅で間借りしている建物は、熊本の前田家別邸と話題になっています。
『風立ちぬ』の完成報告会見で、宮崎監督が「映画に出てくる離れの建物は、社員旅行で行った熊本の小天の部屋を見て、「あ、これを使おう」と。そこに行かなければなかなか離れという発想は出てこなかったと思います。転んでもただでは起きない人生ですから、いろいろかき集めて作りました」と発言。
このことから、地元住民の間では「前田家別邸のことに違いない」と受け止め、観光客増加を見越して清掃などを計画しているそうです。



風立ちぬは、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計者堀越二郎と小説「風立ちぬ」の作者堀辰雄の2人をモデルにした主人公の半生を描く。主人公の上司宅に離れがあり、そこで主人公と結核を患った妻が暮らすことになる。

地元有志でつくる草枕ファン倶楽部の山本敬子さん(48)によると、宮崎監督はスタジオジブリの社員旅行で2010年11月、別邸を訪問。「楽しそうに散策していた」と当時を振り返る。