ジブリ美術館『幽霊塔へようこそ』5月30日から、三鷹の森ジブリ美術館にて、新企画展示「幽霊塔へようこそ展」が始まります。
今回の展示は、江戸川乱歩の小説『幽霊塔』が題材。宮崎駿監督は中学生の時にこの小説を読み、主人公たちの織りなすロマンスや、お話の重要な舞台である時計塔の歯車やその機構に憧れ、深く記憶に刻まれたそうです。



ジブリ美術館『幽霊塔へようこそ』

この小説は、英国の作家A・M・ウィリアムスンが1898年に発表した小説『灰色の女』を翌年1899年に黒岩涙香が翻訳し新聞連載小説『幽霊塔』として発表、その38年後の昭和12年(1937年)に、江戸川乱歩が乱歩流の変化を加え書き改めたものです。

宮崎監督は、『ルパン三世 カリオストロの城』では、自分なりに考えた時計塔やロマンスを盛り込んで作品を作ったと話します。

今展示の企画・構成は宮崎駿監督。あらためて『幽霊塔』を60年ぶりに読み直して、この小説は通俗文化の王道をゆくものであると思い至ったそうです。

展示では、その理由を自身の描き下ろし漫画にて解説。さらに、館内中央ホールには、宮崎監督デザインによる大きな「時計塔」が出現します。

さらに、その中の螺旋階段を昇り展示室へ向うと、宝物が隠された地下迷宮を思わせる迷路が子どもたちを待ち受けています。迷路を抜けると、『ルパン三世 カリオストロの城』のジオラマが登場し、その舞台の構造についても紹介します。

幽霊塔へようこそ展 ―通俗文化の王道―
展示期間: 2015年5月30日(土)~2016年5月(予定)

宮崎駿とジブリ美術館
2001年10月1日、井の頭恩賜公園西園にオープンした「三鷹の森ジブリ美術館」の解説や映像を収録したガイド・ビデオ。今まで見ることが出来なかった美術館の映像が楽しめる作品。

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