壺井栄の名作「二十四の瞳」が木下恵介監督、高峰秀子主演で映画化され、今年で60周年を迎える。香川県小豆島町田浦の二十四の瞳映画村を運営する財団法人「岬の分教場保存会」(理事長・塩田小豆島町長)は、8月に映画監督の橋口亮輔さんらを招き、製作60年記念イベントを開催する。



映画「二十四の瞳」は同町田浦の苗羽小田浦分校や池田の城山公園など島内各地でロケが行われ、1954年に松竹系で全国上映されると、大きな感動を呼んだ。

イベントは「喋楽苦(しゃべらく)」と題して8月24日に開催。映画「二十四の瞳」の2012年版予告編を手掛けた橋口監督をはじめ、イラストレーターや作家、俳優として活躍するリリー・フランキーさん、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんの3人が映画への思いなど語るトークショーを行う。リリーさんが出演した橋口監督の映画「ぐるりのこと。」も上映する。

このほか、8月24日から30日まで、映画村内の「ギャラリー松竹座」で橋口監督と鈴木さんが見てほしい映画として選んだ作品を上映する。

「喋楽苦」は6月下旬に場所と時間を決定。参加は無料だが整理券が必要。詳細が決まり次第、映画村のホームページで発表する。

有本裕幸専務理事は「1950年代は日本映画の黄金期。映画とのつながりが深い小豆島で、映画の面白さを若い人たちには知ってもらえる機会にしたい」と話している。