バケモノの子細田守監督の最新作『バケモノの子』が7月11日(土)に公開されます。本作を手がける、スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーが、豪華声優陣15人の配役や、映画の内容、進捗について発表しました。
また、会見では、これまで宮崎駿監督や高畑勲監督が担ってきた、「東映まんがまつり」などの文化の継承について、熱くかたりました。



宮崎駿監督が、長編制作から引退宣言をして以降、細田守監督にかけられる期待度は高まっています。
齋藤プロデューサーは、スタジオ地図の今後の展望について、どのように考えているのでしょうか。

齋藤:
僕は30代後半ですが、子ども時代に、東映まんがまつりなどに、お世話になりました。夏に、親やおじいちゃん、おばあちゃんといっしょに映画館へ行く。子どもと大人が一緒に楽しめる映画に対する社会的な役割に、ある種の憧れをもっています。

宮崎監督や高畑監督たちは、55年間くらいその歴史を担ってこられました。でも、それって、どこかの監督やプロデューサーだけとか、スタジオだけで、その流れをつないでいくことはできないんじゃないかと思っています。

これは、そのとおりだと思います。最初は、ほんのわずかな人数から始まったことでも、次第に組織として個人の志を形にしていきます。
そして、大将となる個人がいなくなってしまうと、組織は衰退していきますが、志だけは残ります。同じ組織で、直径の継承ができることもありますが、別の組織で引き継がれることが大概ですね。

齋藤:
今年は、細田監督作があり、どういうふうに評価をしてもらえるかはまだわからないけど、その一端を担うというか、少しでもお力になれればとは思っています。でも、来年はないから、別の作品が出てくるわけでして。ただ、みんなで、やっていこうという気持ちがないとダメなんです。

とにかく、僕らとしては、今年はちゃんと責任をもってやろうと思っています。また、ちゃんと見ていただき、次も作る機会をいただけるのなら、スタジオ地図としても、細田監督としても、できるかぎりやり続けたいとは思っています。だから、僕としては、細田監督を支えながら、良い作品を作っていければと。

『バケモノの子』は、役所広司、宮崎あおい、染谷将太と豪華声優陣で公開を控えています。
夏休みの映画戦線で暴れまわる「バケモノ」映画となれるでしょうか。今から公開が楽しみです。

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