なつぞら 神地航也 宮崎駿『なつぞら』の第87話から登場した天才アニメーターの神地航也は、好きなことについて話すと止まらない情熱的な性格で、坂場一久とはいつも息が合う。歯に衣着せぬ物言いで周囲を圧倒し、既成概念にとらわれない発想でアニメ表現を革新していくという役どころを担っており、その特徴は、まさに宮崎駿監督と重なります。



第87話の登場では、神地くんのキャラクター紹介とばかりに天才的な能力が発揮されました。
短編作品の『ヘンゼルとグレーテル』の企画会議では、その場で物語の展開を説明するのと同時にイメージボードのようなイラストをすらすらと描いていきます。

これは、宮崎駿さんが実際に『太陽の王子ホルスの大冒険』のときに、類い稀なイマジネーションを発揮してすらすらと絵を描いていて、魔法のようだと評されたエピソードをなぞったものと思われます。

なつぞら 神地航也 宮崎駿

『なつぞら』を観ていても、「こいつはとんでもないやつが現れた」という印象を与えられましたけど、実際の宮崎駿さんが入社してきたときの周りの衝撃はこんなもんじゃなかったんだろうな、って想像ができます。
『風の谷のナウシカ』を作っているときに、庵野秀明さんがやってきて、宮崎監督はそのときの印象を「宇宙人がやって来たかと思った」なんて言ってましたけど、宮崎さんが東映動画に入社したてのころも、たいがい周りから宇宙人と思われていたんじゃないでしょうか(笑)。

『なつぞら』において、宮崎駿さんのエピソードがどこまで投影されるかわかりませんけど、東映動画で携わった名作は何らかの形で再現されるものと思われます。ここでは、宮崎さんが参加した東映動画の作品リストを掲載します。

東映動画の長編作品

『わんわん忠臣蔵』(動画)
『ガリバーの宇宙旅行』(原画・動画)
『太陽の王子ホルスの大冒険』(場面設計・原画)
『長靴をはいた猫』(原画)
『空飛ぶゆうれい船』(原画)
『どうぶつ宝島』(アイデア構成・原画)
『アリババと40匹の盗賊』(原画)

東映動画のTVシリーズ

『少年忍者風のフジ丸』(原画)
『レインボー戦隊ロビン』(原画)
『ひみつのアッコちゃん』(原画)

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