ジブリ美術館 企画展示

三鷹の森ジブリ美術館は2001年の開館以来、毎年新たな企画展示が行なわれ、アニメーションの新たな見方に気づけるような展示作りが目指してきました。
アニメーションに携わる作り手の思いや、発想の源に焦点をあてた、さまざまな企画展示が行なわれています。



これまで行なわれてきたジブリ美術館の企画展示を、一覧でご紹介します。

「千と千尋の神隠し展」

ジブリ美術館 企画展示 「千と千尋の神隠し展」
第一回目の企画展示「千と千尋の神隠し展」は、宮崎駿監督によりキュレーションを行ないました。本展は製作過程で描かれた背景や原動画イメージボード、レイアウトなど大量の絵が展示されました。

期間:2001年10月1日~2002年9月23日

「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」

ジブリ美術館 企画展示 「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」
『天空の城ラピュタ』に登場したフラップターやゴリアテなど、空想科学の機械達の展示を始め、ミニシアター『空想の空とぶ機械達』の上映が行なわれました。

期間:2002年10月2日~2004年5月9日

「ユーリー・ノルシュテイン展 ノルシュテインとヤールプソワの仕事」

ジブリ美術館 企画展示 「ユーリー・ノルシュテイン展 ノルシュテインとヤールプソワの仕事」
こちらは企画展示ではなくギャラリー展示ですが、パンフレットがあるのでご紹介します。
ロシアのアニメーション作家、ユーリー・ノルシュテインと美術監督のフランチェスカ・ヤールブソワを紹介する展示が行なわれました。映画製作のために描かれたスケッチや絵コンテ、撮影に使用した切り絵素材など、この展示のために新たに制作された立体作品などが展示されました。

期間:2003年11月19日~2004年5月9日

「ピクサー展」

ジブリ美術館 企画展示 「ピクサー展」
ピクサーの「手仕事」に焦点を当てた展示が行なわれました。ピクサー作品のイメージボードやスケッチなどの展示をはじめ、ピクサーのアニメーターの部屋が再現されました。

期間:2004年5月22日~2005年5月8日

「アルプスの少女ハイジ展 その作り手たちの仕事」

ジブリ美術館 企画展示 「アルプスの少女ハイジ展 その作り手たちの仕事」
『アルプスの少女ハイジ』の世界をジオラマで再現したほか、設定資料や、小田部羊一さんが描いたスケッチ、キャラクター設計図、美術監督・井岡雅宏さんの紹介など、多岐にわたって展示されました。

期間:2005年5月21日~2006年5月7日

「イギリスの友人を紹介します。アードマン展」

ジブリ美術館 企画展示 「イギリスの友人を紹介します。アードマン展」
イギリスのクレイアニメーションを制作するアニメーションスタジオのアードマンを紹介する展示。アードマン誕生秘話から、撮影で使われた人形や小道具などが展示されました。

期間:2006年5月20日~2007年5月6日

「3びきのくま展 映画にできないとっておきのおはなし」

ジブリ美術館 企画展示 「3びきのくま展 映画にできないとっておきのおはなし」
絵本『3びきのくま』を紹介する展示が行なわれました。絵本の世界を立体化するため、3匹の熊の実物大人形や、熊の家などが作られました。

期間:2007年5月19日~2008年5月11日

「小さなルーブル美術館」展

ジブリ美術館 企画展示 「小さなルーブル美術館」展
ジブリ美術館の中に、小さなルーブル美術館が作られました。ルーブルの展示作品を縮小版で展示。モナ・リザをはじめとする名画の数々と、ミロのビーナス、サモトラケのニケなどのミニチュア版が展示されました。

期間:2008年5月24日~2009年5月10日

「崖の上のポニョ展 エンピツで映画をつくる」

ジブリ美術館 企画展示 「崖の上のポニョ展 エンピツで映画をつくる」
『崖の上のポニョ』の原画と動画が山のように展示され、本作がどのようにして作りあげられたか紹介しました。

期間:2009年5月23日~2010年5月9日

「ジブリの森のえいが展 ~土星座へようこそ~」

ジブリ美術館 企画展示 「ジブリの森のえいが展 ~土星座へようこそ~」
ジブリ美術館で、短編映画を上映している映像展示室「土星座」。そこで上映されている作品を、立体造形物やパネルを使って紹介する企画展示が行なわれました。

期間:前期2010年5月~2010年11月8日、後期2010年11月20日~2011年5月22日

「ねこバスから見た風景展」

ジブリ美術館 企画展示 「ねこバスから見た風景展」
ジブリ作品の背景画を立体造形物との組み合わせによって実在する空間として体験できる展示が行なわれました。大人も乗れるネコバスを始め、『耳をすませば』の地球屋の店先や、『千と千尋の神隠し』不思議の町や、湯婆婆の部屋、『ハウルの動く城』のハッター帽子店などが作られました。

期間:2011年6月4日~2012年5月21日

「挿絵が僕らにくれたもの」展

ジブリ美術館 企画展示 「挿絵が僕らにくれたもの」展
ラングの童話集などの挿絵を始め、宮崎駿監督が影響を受けた絵画や、漫画なども展示されました。

期間:2012年6月2日~2013年5月20日

「ジブリの森のレンズ展」

ジブリ美術館 企画展示 「ジブリの森のレンズ展」
モノを拡大して見るということに焦点を当てた展示。光とレンズの仕組みの解説や、ピンホールカメラ、潜望鏡など、さまざまなレンズを使った展示が行なわれました。

期間:2013年6月1日~2014年5月18日

「クルミわり人形とネズミの王さま展」

ジブリ美術館 企画展示 「クルミわり人形とネズミの王さま展」
ホフマンの小説『クルミわりとネズミの王さま』を宮崎駿監督が漫画を通じて紹介するほか、作品世界が模型で再現されました。

期間:2014年5月31日~2015年5月17日

「幽霊塔へようこそ」展

ジブリ美術館 企画展示 「幽霊塔へようこそ」展
宮崎駿監督が子どもの頃に読んだ、江戸川乱歩の小説『幽霊塔』に焦点を当てた展示。宮崎監督が描いた『幽霊塔』を紹介する漫画や、アニメーション化を仮定した絵コンテなどが展示されました。本作に影響を受けた『ルパン三世カリオストロの城』のジオラマや、時計塔なども作られました。

期間:2015年5月30日~2016年5月8日

「猫バスにのって ジブリの森へ」

ジブリ美術館 企画展示 「猫バスにのって ジブリの森へ」
これまでジブリ美術館で行なわれた企画展示の総集編として行われた展示。『千と千尋の神隠し』展から始まった展示の数々を、少しずつ摘みながら紹介されました。本展は総集編のため、パンフレットは作られませんでした。

期間:2016年7月16日~2017年5月14日

「食べるを描く。」

ジブリ美術館 企画展示 「食べるを描く。」
ジブリ作品に登場する、いわゆるジブリ飯に焦点を当てた展示。ジブリ飯の食品サンプルが展示されたほか、食事シーンを描くにあたっての工夫が垣間見えます。

期間:2017年5月27日~2018年11月4日

「映画を塗る仕事」展

ジブリ美術館 企画展示 「映画を塗る仕事」展
ジブリ作品を軸に、高畑勲・宮崎駿作品を色彩の面から解き明かした展示。両監督を支えた色彩設計・保田道世さんの仕事が、当時のセル画を交えて紹介されました。

期間:2018年11月17日~2019年11月3日

「手描き、ひらめき、おもいつき」展
~ジブリの森のスケッチブックから~

「手描き、ひらめき、おもいつき」展 ~ジブリの森のスケッチブックから~
宮崎駿監督が携わった企画展示の裏話を監督自身が描いた絵や文章でご紹介。また、ジブリ美術館を作ろうと思い立った経緯や、そのとき生まれたアイデアの数々が描きとめられたイメージボードやスケッチなどが展示されました。

期間:2019年11月16日~2021年4月24日

「アーヤと魔女」展

スタジオジブリが挑んだ、初のフル3DCGアニメーション作品『アーヤと魔女』制作のあらましが紹介されました。
展示室では実際に主人公アーヤの表情を作る体験ができたり、キャラクター作りに大きな影響を与えたストップモーションアニメーション『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の人形も展示されました。

期間:2021年6月2日~2022年5月15日

「未来少年コナン」展
―漫画映画の魅力にせまる!―

宮崎駿監督の初監督作品である連続テレビアニメーションシリーズ『未来少年コナン』。展示では、全26話の中に描かれた”漫画映画の魅力”を2つの展示室にて、ストーリーや登場する機械類、創作過程で描かれた設定資料やイメージボードなどを用いて紐解いていきます。

期間:2022年5月28日~2023年11月5日

「君たちはどう生きるか」展

7年の歳月をかけて制作された宮崎駿監督作品の『君たちはどう生きるか』。制作過程において描かれた絵を純粋に展示し、紙と鉛筆から始まる手描きの豊かさと、そして描くことの力そのものを感じていただける場を提供することを目指します。

展示は、第一部「イメージボード編」からはじまり、第二部「レイアウト編」、第三部「背景美術編」と、3期にわたり、展示物を入れ替えて公開します。

期間:
イメージボード編:2023年11月18日(土)~2024年5月(予定)
レイアウト編:2024年5月~2024年11月(予定)
背景美術編:2024年11月~2025年5月(予定)

宮崎駿とジブリ美術館
宮崎駿がジブリ美術館建設のために描いた膨大なイメージボードや、企画展示のために描かれた膨大な絵からメモまで収録。

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