ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ

『借りぐらしのアリエッティ』のメイキングアートブック、「THE ART OF Kari-gurashi(借りぐらしのアリエッティ)」をご紹介します。
本書は、ラフ画や美術ボードなど、映画が作られる過程で描かれたイラストから、本編で使用された背景美術まで掲載されています。



スタジオジブリ作品では、お馴染みになっている、ジ・アート・シリーズ。作品を紐解くために、ロマンアルバム等のガイドブックと併せて、集めておきたいシリーズのひとつです。

初期イメージボード

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ
米林監督が描いたスケッチや、イメージボードなどに本人の解説から、インタビューが掲載されています。
初期のアリエッティは、おかっぱやショートヘアーをイメージしていたことや、お父さんのポッドがまったく違うデザインだったことがわかります。初期は、わりとコミカルに描かれていますが、宮崎監督からゲルマン民族な感じに、という注文が入ったそうです。

宮崎駿のイメージボード

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ
本書には、宮崎駿さんのイメージボードが収められています。主に、アリエッティたちの家の中や、屋敷の庭と、ドールハウスなどの基本設定となる場所が描かれています。このイメージボードは、美術スタッフの参考用として描かれました。
このイメージボードを見ると、この世界の基礎的な部部は、宮崎さんによって作られていることがわかります。
米林監督のデビュー作ということもあり、宮崎さんが手伝っていました。

プロダクションスケッチ

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ
米林監督が、絵コンテ完成後に描いたストーリーボードも掲載されています。
色指定の参考用のもので、ストーリーの展開に沿って描かれています。

美術監督 武重洋二・吉田昇インタビュー

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ
本作で美術監督を務めた、武重さんと吉田さんのインタビューと、本人たちが描いた背景を解説しています。
武重さんは主に屋敷の庭を描いていて、吉田さんは小人たちの家の中を描いています。それぞれ、画風の特徴が活かされています。

『借りぐらしのアリエッティ』アフレコ用完成台本

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ
巻末には、本作のアフレコ完成台本が掲載されています。
キャラクターのすべての台詞や、場面展開が書かれているので、ストーリーを追うことができます。

このジ・アート・シリーズは、他の作品でも巻末に台本が掲載されていることが多いのですが、シナリオだったり準備稿だったりすることがあります。

ジ・アート・オブ 借りぐらしのアリエッティ
『借りぐらしのアリエッティ』の舞台を作り出した背景美術の集大成。イメージボード、美術ボードを100点以上収録されています。

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